2023年12月23日(土)
こんにちは、同居歴22年薬剤師のdohkyon🏠です。マスオ一級建築士で代表の金内とともに、二世帯や同居、家族との暮らし方にまつわる情報をブログで発信しています。
振り返れば22年前、結婚を機に戸建てを新築して両親と同居することになりました。マスオさんになる夫は悩まずに「良いよ」と言ってくれて、二世帯での生活がスタートします。
夫が一人で夜遅く帰ってきた時、夜更かしが苦にならない母が待っていてくれます。リビングに電気がついているのを見るとほっとすることも多いとか。母も父も自分の息子のように夫を受け入れてくれたおかげで、とても良い距離感で過ごせるようになったようです。
妻の親と同居しているマスオですと話すと、「大変だね」と心配されることも多く、どうしてもネガティブなイメージになりがちです。でも実際は二世帯住宅で暮らしているご家族はたくさんいて、私自身も「二世帯を選んで良かった」と思えることが多々あります。
例えば・・・
我が家ではお誕生日やクリスマスに母の手料理を囲んで、ワイワイ食べる習慣があります。大皿に盛られたサラダや焼き豚、春巻きなどを家族で取り分けて食べるスタイルで、母自慢の有田焼の取り皿をテーブルいっぱいにならべます。
「お皿が足りないから、お姉ちゃんとってきてー」とよく母に頼まれるのですが、にぎやかな食卓を離れて食器を取りに向かった静けさの中で、ふと「幸せってこういうことなのかも」と心に浮かんだりします。自分が選んだ人を実の家族と変わらずに母や父が気にかけてくれる。そして私がいなくても、マスオさんの夫が自分の母や父と盛り上がって話してくれることが、あらためてちょっとした奇跡のように思えたりもするのです。
そして時には、近所に住んでいる夫のご両親もパーティーに加わって皆で食事します。始めは遠慮気味だった夫のご両親も我が家のフレンドリーさにすっかり巻き込まれ、今では「久しぶりねー」と楽しそうに参加してくれます。親同士が楽しそうに話をしている様子を眺めていると、マスオさんである夫も「二世帯で暮らして良かった」としみじみ思うそうです。
こんな親同士の交流が生まれたのも、二世帯で住んでいたからこその小さな奇跡なのかもしれません。
二世帯の暮らしで、そんなちょっとした奇跡を感じられた時、前に「ちぇっ」と思ったことも不思議とまあいいか、と忘れられるようになります。そして、一緒に暮らしてくれている自分の親、夫にも自然に「ありがとう」と感謝の気持ちを言えるようになりました。二世帯で暮らすことを温かく許してくれた夫のご両親にも、食事や旅行を企画して感謝の気持ちを形にして伝えています。
二世帯住宅の暮らしでは、自分を育ててきてくれた親とご縁あって自分が選んだ人の時間がともに交差していきます。いわば、自分の歴史でもあるこれまでの家族と、新しく誕生した家族が混ざりあって、駅伝のように「幸せ」のタスキがつながれているような感覚です。
現在、同居生活は22年目に突入しました。長く暮らす中でさまざなま出来事があり、お互いの父が旅立つという悲しい経験もしました。でも二世帯で暮らしていたからこそ、母に寄りそいながら一緒に過ごせる時間を大切にして今日まで過ごしてこられたような気がします。
これからも続く母との二世帯暮らし。その体験を少しずつお届けできればと思っています。
☺母娘で暮らすお住まいについてお話しませんか☺
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中