2022年03月31日(木)
2022年からLakkeの広報担当になりました、同居歴20年薬剤師のdohkyon🏠です。マスオ一級建築士で代表の金内 浩之とともに、二世帯や同居、家族との暮らし方にまつわる情報をブログで発信しています。
私たちの生活に新型コロナが影響するようになって早くも3年目。家で過ごす時間がとても長くなりました。新しい生活スタイルで家族と暮らす中で、家に少し手を加えたいと思う方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はLakkeがお手伝いした同居の家づくりを中心に、巷ではいつどんなタイミングで二世帯住宅へのリフォームが行われているかを分析。その中から娘さん+お母様の同居にスポットをあてて、二世帯住宅リフォームを行う最適なタイミングと忘れがちなポイントをご紹介します。
実家が戸建てで、娘さんの出産やお子さんの学校入学の時に思い切って家全体をリフォームし、お母様と娘さん世帯の同居をスタートするリフォームなどが該当します。
【母親の満足度】 ★★★★☆
(新しく生まれ変わった家で、お母様も元気はつらつに過ごせます)
〇良い点
家事や子育てで母親のサポートを得られる、病気やパンデミックの時に最強に心強い
△注意点
大規模リフォームのため工事期間と費用がかかる、特に仮住まいの負担が大きい
10~20年後の暮らし方にふさわしい間取りをあわせてイメージし、未来のリフォームに備えて変更できるようにしておきましょう。10年以上の時間がたつとお子さんも成長され、ご家族の暮らし方が変化していきます。
同居を始めた後の不便さから家の間取りを一部変更したり、物が増えたことで収納を新設したりといった部分的なリフォームが該当します。
【母親の満足度】 ★★★☆☆
(家族それぞれの収納スペースが増えて、お母様もにっこり)
〇良い点
住みながらの部分的なリフォームが可能、家族みんなの意見を反映できる
△注意点
予算とのバランスでリフォーム個所の優先順位を決める必要あり
同居の間取り変更を行う時に壁や柱をとることもあります。リフォームの場合は建築申請が要りませんが、間取りを変更する計画段階でプロである建築士に構造上安全かを必ず確認してもらうようにしましょう。
お風呂が古くて寒い、使い続けた水道管から水漏れするといった水まわりの老朽化や故障に伴って、水まわりの設備のみを限定的にリフォームするケースです。水まわりでリフォームが必要になるタイミングは、平均すると築20年が一般的です。
【母親の満足度】 ★★☆☆☆
(水のトラブルが解消して、お母様もご家族も一安心)
〇良い点
水まわり設備の部分的な修繕のため費用を抑えられる
△注意点
お風呂の故障や水漏れが発生すると緊急の工事となる、検討の時間がとれない場合あり
水まわりのみリフォームした数年後にやはり家全体をリフォームされる方も少なくありません。まとめてリフォームした方が工期や費用的にメリットが大きい場合がありますので、水まわりのリフォーム計画にあわせて、将来リフォームしたい他の場所はないか一度考えてみましょう。
実家のお母様がひとり暮らしになったことをきっかけに、娘さんご家族が同居を選ばれて大規模リフォームを行うケースが該当します。実は、今回調べた中で最も多いタイミングがこの❹でした。
【母親の満足度】 ★★★★★
(ひとり暮らしになったお母様が、同居で安心とくつろぎを得られる)
〇良い点
お母様が寂しくなく生活できる、病気やパンデミックの時に最強に心強い
△注意点
娘さんご家族とお母様それぞれの生活スタイルを尊重した間取りにする
娘さんとお母様が同居される場合でも、キッチンやトイレなどの水まわりはできる限り分けましょう。以前の暮らし方を残しながら同居に移せることが理想です。お風呂を2つ付けられない場合は、娘さん側のスペースにシャワールームをつける工夫もおすすめです。
最後になりますが、今回調べた中で娘さん+お母様の同居リフォームに欠かせないことが一つあります。それは母娘リフォームでは、娘さんがリフォームに積極的にかかわられてお母様をぐいぐいリードすることでリフォームが成功していたという点でした。
いざリフォームとなると、仮住まいや片づけ、仕事との両立など負担は決して少なくないですよね。娘さんが「ここでやろう!」と一大決心し自らリード役となられたご家族では、お母様やご家族全員を巻き込んで一気にリフォームが行われ、完成した二世帯住宅のご自宅では「大変だったけど本当にやってよかったです!」という声がもれなく聞かれています。ぜひ、ご自身にあったリフォームのタイミングを検討してみてくださいね。
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中