2021年06月08日(火)
20年に及ぶ同居経験からの小さなアドバイス
実は私、会社員時代は残業で毎日深夜帰宅。
一人遅くまで家でポツンと待っている妻を思うと、
義理の両親の存在はとても心強いものがありました。
同居生活を始めてもうすぐ20年、ライフステージも建築した当初と比べて変わってきました。
いろいろな同居住宅がある中で、様々な生活のカタチがありますが、これだけの同居経験を続けている建築士の立場から、今回の結論にたどり着きました。
その前に…
しかし、巷の「二世帯住宅にまつわる入居者アンケート」では、満足している方が8割強!
ホントかな…
そこで、実際に同居を始めた方のウラの声をネットで探してみますと…
(あくまで私見ですが、現場での肌感覚に近いです。)
「日々、生活を干渉されて居心地が悪かった」 497人中の132人
「生活の時間帯のリズムが違い、生活しにくかった」497人中の105人
(2012年日経BP調べ 働く既婚女性と二世帯同居に関するアンケートより)
あくまで個人的な推測ですが…
それが同居生活の強み。
家事協力や病気や災害などの不安な時には、どれだけ心強い存在となるでしょうか。
でも、毎日一緒に暮らすうえで、誰しもプライバシーのある自由な時間を満喫したい。
大人同士だからこそお互いの存在を尊重しつつも、自分自身も大切にしたい。
つかず、離れずのいい関係であり続けるために、Lakkeでは理想的な同居住宅を追求してきました。
そこで、以下の2点が特に重要なポイントと考えます。
世代が変われば生活のリズムも変わるもの。
お互いに気兼ねせずに生活するために必要な性能です。
お互いのそれとない気配は大事ですが、必要以上の生活音は不満につながりがちです。
日々リラックスした生活には、遮音性が大事だと考えます。
それぞれの世帯が交錯しないような間取りになっていることが重要です。
あなた専用のスペースがあると、そこではゆっくりとリラックスができます。
気兼ねの多い生活では、せっかくのマイホームでも疲れてしまいます。
癒しの空間となるような、部屋やスペースが必要だと考えます。
そして家のサイズに関わらず、そんな生活スタイルが可能であれば、
家族と程よい距離感を維持できそうです。
アメリカなどでは特に、こんなスタイルが当たり前のように存在しています。
上記の写真は、フランスのパリ郊外のB&Bの部屋の写真ですが、使い勝手も良く快適に過ごせました。
そして、このような空間を実現するためには、工事する上での工夫も必要になります。部屋のスペースやコストの問題などなど。
ですがそれ以上に困難なことって、こんなことではないでしょうか…
そもそも気楽に家の中で暮らすことができる性格なら、
最初の設計段階で要望をハッキリと伝えていたはずでは、と思います。
「言いたい、けど言えない…」
その小さなことが積もり積もって、今の不満になってしまったのかもしれませんね。
みたいなカタチで、あなたの言い出しにくいことを代わりに伝えてくれる人がいたら…
「同居プランナー」としての第三者がいた方が「世帯間のより良い関係づくり」ができるかもしれませんね。
私たちはそんなカタチで設計打ち合わせのお話を進めています。
「あくまでも一般論ですが…」と言いつつも、皆さんの意見を代弁しております(笑
よかったら、あなたも聞いてみませんか?
家族に同居を切りだす前に、知っておいた方がいいことをマスオの視点からお伝えしてます。
※セミナー紹介のページもぜひチェックしてみてくださいね。
以下の二世帯同居おすすめの間取りの記事もぜひ参考にしてください。
「マスオ建築士」もうすぐ同居歴20年!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中