2018年09月17日(月)
マスオさん建築士の実体験からのアドバイス
早速ですが質問です。
「もうすぐセカンドライフ、家の中でくつろげる場所はありますか?」
「同居するお子さんもスッカリ今では社会人。同じ間取りで不便ではありませんか?」
生活のライフスタイルも年を経るごとに変化していきます。
建築当初は住みやすかった間取りも、子供が成長し大人になれば住まい方も変わってくるものです。
私が二世帯住宅や同居住宅でご相談したお客様では、お子さんの年齢によって間取りへの要望が変わっています。
「家族の気配が感じられる家」
「子供が勉強しやすいようなダイニング」
「家族がワイワイと集まれる広いリビング」などなど。
「好きなタイミングで自由に暮らせる間取り」
「しっとりと静かにくつろげる空間」
「自分だけの独立したスペースがあること」などです。
実に、反対の要望です。
つまり夢のマイホームを建築し、お子さんも大きく成長してくると、当初の間取りの要望点が変わってきます。それをがまんして、こらえて生活するから歪が生まれてしまうのです。
どのような家族構成の方が家を建てたか、に関するデータです。
1位 核家族 47.1%
2位 ご夫婦のみ 34.2%
3位 三世代 11.8%
(平成28年度国勢調査調べ)
世の中の住宅メーカーが「二世帯住宅」に力をいれて建築していても、未だ一番多い家族構成は「核家族」です。
つまり「ご夫婦とお子さん」という家族構成が約半分を占めています。ココでいう「お子さん」は未成年であることを指します。
家を建築する時期で一番多いとされているのは、「お子さんが小学校へ入学する直前」です。
そこから10年、20年と経過しそのお子さんが子供から社会人へと成長します。同時に働き盛りであったご夫婦も少しずつ年齢を重ね、住まいに求めるものも変わってきます。
自分にかける時間が増え趣味を楽しむ方もいれば、家でちょっとした仕事をしたり…。はたまた階段などの段差が不便になったりと、住む人それぞれです。
リフォームの目的についての調査内容があります。
1位 使い勝手の改善 63.2%
2位 設備の老朽化 59.3%
圏外 子供成長、世帯人員の変更 15.2%
(国交省アンケート)
お子さんが成長した、もしくは家族構成が変わったことでリフォームした方は約7件のうち1件にあたります。
間取りをリフォームすることで、成人したお子さんとも快適な生活を送ることができますね。
「マスオさん建築士」
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー