2024年06月09日(日)
こんにちは、株式会社Lakkeのマスオ建築士こと金内です。今回は、千代田区にある古民家カフェ「IMASA」を訪問した際の体験をお伝えします。私たちは主に既存住宅をリノベーションし、二世帯住宅へと改造する事業を展開していますが、今回の訪問で、昭和初期に建てられた古民家の魅力を再発見することができました。
「IMASA」は、千代田区の中心にありながらも、静かな住宅街の一角にひっそりと佇んでいます。昭和初期に建てられたこの建物は、歴史と風格をそのままにカフェとして再生されています。外観は日本の伝統的な木造建築の特徴をよく保っており、瓦屋根や格子窓、木製の引き戸が目を引きます。このような古民家を現代に蘇らせる技術とセンスには心から敬服します。
建物に足を踏み入れると、まず感じるのは木の温もりと、時を経た独特の香りです。床材や梁、柱など、どれも当時のままの素材が使われており、手を加えすぎないことで逆にその魅力を引き出しています。材木屋さんを営んでいた当時の面影を感じることができました。特に印象的だったのは、天井に見られる見事な木組みの技術です。これらの構造は、現代の建築技術ではなかなか再現できない職人技の結晶と言えるでしょう。
カフェスペースは、古民家の趣をそのまま活かしたインテリアデザインが施されており、訪れる人々に穏やかな時間を提供しています。座席はゆったりと配置され、自然光がたっぷりと入る空間は、まるで昔の日本家屋にタイムスリップしたかのような感覚を与えてくれます。ガラスの間接照明の光の陰影もよりノスタルジーを感じさせる効果がありました。庭には四季折々の植物が植えられ、季節の移り変わりを感じながら過ごすことができるのも魅力の一つです。
「IMASA」では、店内、テラスでゆったりとくつろげるようなこだわりのメニューが提供されています。特に私が訪れた際には、パウンドケーキとアイスコーヒーを楽しむことができました。まさにこのカフェの雰囲気にぴったりの一品でした。
古民家の再生には多くの課題が伴いますが、こうした取り組みが増えることで、失われつつある日本の伝統的な建築文化を後世に伝えることができると感じます。「IMASA」は、その一つの成功例と言えるでしょう。私自身も、二世帯住宅のリノベーションに携わる中で、古き良き日本の家屋の魅力をもっと多くの人に伝えたいという思いを新たにしました。
また、今回の訪問を通じて、古民家再生の可能性についても考えさせられました。現代の技術を用いながらも、昔ながらの職人技を活かした建物は、単なる建築物以上の価値を持つことを再認識しました。特に二世帯住宅においては、世代を超えて受け継がれる家の価値をいかに保ち、発展させるかが重要です。
最後に、「IMASA」は単なるカフェ以上の存在です。それは、古民家という日本の文化遺産を現代に蘇らせ、訪れる人々に癒しと感動を提供する場所です。皆さんもぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。
これからも、古民家や伝統的な日本家屋に興味を持ち続け、次の世代に伝えていくことの重要性を感じています。そして、自分の仕事にもその精神を取り入れて、より多くの人に快適で魅力的な住まいを提供していきたいと思います。
次回も、素敵な古民家カフェを紹介していきますので、お楽しみに!
「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中