2020年06月12日(金)
母親との同居を考え、実家を改装中の建築現場からお伝えします。
間取りを変更する場合には、現状の建物がどうなっているかを確認する必要があります。
そうしないと、建物の力の流れがわからず、地震がきたときに危険な建物になってしまうことがあります。
今回のリノベーションでも、建物の骨組みの全容がわかるようにスケルトン状態にしました。
また、建物の骨組みは再利用したいため、慎重に解体工事を進めています。
2階の天井部分も解体し、屋根裏の木材も見えています。
建築後30年以上は経過しているのですが、当時の木材は四角く製材されたものではなく、自然な木の状態を残したままで使用されているケースが多いです。
逆に本物の木材を感じることができます。
ちなみに当時の建物の屋根裏には、写真で見てお分かりのように断熱材は入っていないことが多く、このままでは暑すぎて快適なお部屋にはなりません。
(なので、屋根裏収納はとても暑いんですよね…)
床についても元々貼ってあったフローリングを剥がすと、このように1階が透けて見えてきます。
格子状に見えるのが「根太」と呼ばれるもので、梁の上に架けられます。
今の構法では「根太レス構法」という方法があり、床自体の強度を高める目的で構造用合板を貼り、床の「面」の強化をしています。
このようなリノベーション工事では、耐震補強も併せて行いますので、構造用合板で床面を補強していきます。
こうすることで、建物全体がねじれにくくなり、地震に対して強くなります。
日本合板工業組合連合会ホームページ参照
ここからは、より地震に強い家にするために、補強工事を進めていきます。
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「マスオ建築士」
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)